警視庁によると、少年を中心とした暴走族は’05年から’15年末までに約4割減ったという。それとは対照的に旧車會(暴走族よりも平均年齢が高く、バイクによる迷惑運転を繰り返す傾向のあるグループ)のメンバーは、同期間で2倍以上に増えている。
爆音を鳴らし、我が物顔で街を駆け回る暴走族。市民を悩ませる彼らは、なぜ高齢化しているのだろうか。アウトロー文化に詳しいバーチャルYouTuberの懲役太郎氏に聞いた。
「年を取ってもなお暴走行為を続ける人たちのほとんどは、若い頃に暴走族に属していた面々。10代の頃は警察に追尾されたり、そもそも免許がなかったりと、車体を失うリスクがあるので高いバイクには乗れなかった。
それが30代、40代になり、収入が増えたことで昔憧れていたバイクを買うことができるようになる。地元の仲間が一人買い、また一人が買う。そのようにして、自然発生的に暴走族は高齢化していったのです」
稼ぐようになり粋な旧車を買い俺の血が騒いだ!
九州地方の旧車會に属する40代の男性は、今でも暴走まがいの走行をしてしまう一人。胸の内をこう話す。
「暴走族の総長をしていた18歳当時、私は逮捕されました。1年間、少年院に入った後に社会へ出ると、仲間たちはすでに族を引退していた。自分だけ完全燃焼できなかったというモヤモヤがずっと消えなかった。
30代半ばになると、同じような思いをしていた人たちとツーリングをするようになりました。初めは人里離れたところで、空吹かしをしていただけでした。でも昔の血が騒ぐのです。どんどんエスカレートして、気づいたら市街地でも爆音で走るようになってしまった」
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Source: バイク速報