「報道によれば、7月から大手コンサルティング会社・デロイトトーマツグループの『ファイナンシャルアドバイザリー』が、事業の再生計画に携わっているそうです。事業の売却を視野に入れてのことでしょうが、果たして今の状況ですぐに買い手が現れるかどうか。仮にこのまま買い手が現れなければ、破産の可能性も出てくるかもしれません」(全国紙記者)
ビッグモーターの株は非公開で、同社の株は兼重宏行・宏一親子の資産管理会社『ビッグアセット社』が100%保有している。
「現在、長野県軽井沢の別荘地にビッグアセット社が持つ土地に兼重前社長は別荘を建設中だといいます。また、兼重前社長の自宅は都内の超高級住宅地にある大豪邸で、土地面積は470坪。報道では、土地と建物あわせて少なくとも60億円ほどではないかと予想されていますが、これも同社が保有しています。同社はこのほかにも全国に広大な土地を持っていて、同社の役員は兼重前社長と長男・宏行氏のみ。兼重親子の資産は相当なものでしょう」(前出の記者)
SNSでは《ビッグモーター倒産だろうなぁもうこれ》《個人資産に移した「創業家」の逃げ得 》《何一つ片付かないまま、倒産したら有耶無耶になりそうだ 》などの声が上がるが、実際はどうだろう。会社法などに詳しいアリシア銀座法律事務所代表の竹森現紗弁護士は次のように話す(以下、カッコ内は全て竹森弁護士の発言)。
「仮にビッグモーターが破産した場合、ビックアセット社が保有するビッグモーターの株には価値がなくなりますが、兼重前社長親子がビッグモーターの債務について連帯保証をしていなければ、個人の資産には影響はありません。株式会社が借金を返せなくて破産する場合、原則的には役員がそれを負担しなければいけないということにはならないからです」
しかし、前社長をはじめとした役員が不正を指示したり、不正を黙認したりといった事情がある場合は異なるという。
「ただ単に会社を破産させたというだけで代表者が損害賠償責任を負うことにはなりませんが、明らかに不法な行為または不適切な職務執行をして会社を破産させるに至ったというような場合には、会社や第三者に対して損害賠償責任を負うこともあります。
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Source: バイク速報