「半分ぐらいはお茶でしょ」 道路脇に液体入りペットボトル大量に…拾い集めてみた

1: 2023/08/31(木) 10:51:43.26 ID:??? TID:BUGTA

福島県境の宮城県白石市越河(こすごう)地区の国道4号にペットボトルが次々捨てられ、住民を悩ませている。全国で問題化しているトラックドライバーが用を足した尿入りペットボトルとみられるが、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」で、お茶の可能性もあるのではないか。よし、拾ってみよう。

■1kmも行かないうちに箱が満杯に

 8月18日、県境まで上り線だけ片側2車線となる約3キロの区間を調べた。周囲は田園地帯だが、幹線道路で交通量は多い。見渡すと道路の端や歩道にペットボトルが点在する。一つずつ拾ってバイクの荷台の箱に入れて先へ進む。

 1キロも行かないうちに箱が満杯になり、公衆トイレのある隣の斎川地区の駐車場に運んだ。500ミリリットル容器が多いが、2リットル容器もある。中身は茶色で薄かったり濃かったりし、量はどれも中途半端。キャップがあるのに、どこかでかいだことのある臭いがする。

■「半分くらいはお茶では」半信半疑だったが…

 今回の取材は、宮城県南で越河地区のポイ捨ての多さが際立っていたことがきっかけだ。地元の人は「おしっこ」と言うが、「半分くらいはお茶だろう」と半信半疑だった。

 3時間で集まったペットボトルは中身入りが74本、つぶれたりキャップがなかったりした空容器が51本。このうち中身入りの68本、空容器の44本が上り線に集中し、飲み口が広めのコーヒー缶も中身入りで4本あった。

 炎天下に放置された熱々のペットボトル。キャップを取り、恐る恐る鼻を近づけると、用意したアンモニア測定試薬を使わずとも「それ」と分かった。20本ほど確認したところで心が折れ、「お茶でないか」と高をくくっていた鼻もへし折られた。

■背景にドライバーの厳しい労働環境も

 当事者とされるトラック運転手は、この問題をどう考えているのか。白石市周辺で休憩中の長距離ドライバーに話を聞くと、厳しい労働環境が浮かび上がる。

 キャリア約30年の福島市の男性(54)は、これまで東京都内で3回ほど「渋滞時の究極の選択」でペットボトルで用を足した。越河地区周辺のトイレ状況については「仙台市から福島県にかけては駐車場が少なく、コンビニはどこも同業者でほぼ満杯」と話す。

 そもそも大型車は止める場所が限られる。路上で用を足せば、すぐに会社に通報される。やむを得ずペットボトルに手が伸びる-が男性の見立てだ。

 4時間走ったら30分休むという国のルールも問題を複雑にする。顧客の都合で時間通りに荷を受け取れないケースなど、しわ寄せは常に運転手に及ぶ。時間に追われる日常が、トイレに行きたくても行けない要因になっている。

 関東でトラック運転手のポイ捨てを目撃したという仙台市の男性(45)は「止める場所うんぬんでなく、捨てるドライバーが悪い」ときっぱり。その上で「国のルールは運転手にとってストレス。自分のペースで休めた方がいい」と働き方の見直しを求める。

■「排せつ物のポイ捨ては人格のポイ捨てと同じ」

 「確かに労働環境は厳しいものがある。だが、ポイ捨ての言い訳にしてはあかん」。元トラック運転手でブルーカラーの労働問題に取り組む大阪府出身のライター橋本愛喜(あいき)さんは「自身の排せつ物のポイ捨ては人格のポイ捨てと同じ」と一人一人の意識改革を促す。

 道路上で24時間を過ごす長距離トラック運転手は独りの時間が多く、人間関係が希薄な面があると橋本さんは考える。「ペットボトル一つで業界全体のイメージが地に落ちる。早めにトイレに行って調整するのが大人だ。仲間同士で『捨てたやつがいたよ』と話し合うだけでも抑止につながる」と訴える。

 責められるべきはペットボトルに用を足すことではない。白石市の公立刈田総合病院泌尿器科の森偉久夫(いくお)医師(75)は「尿を我慢すれば排尿障害やぼうこう炎を招く。尿管結石のドライバーは水分を取る量が少ない傾向がある」と指摘する。用を足した後にポイ捨てするかどうかは個人のモラルの問題だ。

 越河地区でポイ捨てが目立つのは「人目に付かないから」(業界関係者)との見方がある。管理する国土交通省仙台河川国道事務所も把握していなかった。岩沼国道維持出張所は取材に「今後、注意喚起の看板設置を検討する」と述べた。(抜粋)
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/b280fe3859cf950d7d691be46df0dfa2cfebe744&preview=auto

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Source: 乗り物速報

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