盗難バイクで14歳が消火器を噴射しながら暴走、少年2人逮捕

消火器を噴射していたのは14歳の少年だった。

消火器を噴射しながら暴走する原付バイク。乗っている2人はヘルメットを被らず、白いマスクで顔を隠していた。

白い物体をまき散らす暴走車両。警察は7日、この原付バイクを運転していた16歳の少年を無免許運転の疑いで逮捕した。

取材班がこの暴走行為を撮影したのは、8月27日午前1時すぎのことだった。
2人は、福岡・田川市の国道で、消火剤をまき散らしながら暴走行為を繰り返していた。

周辺は、消火剤の粉末で白くなり、沿道には多くの人が集まっていた。大半は未成年だとみられる若者たちだった。

2人は一度、その場から走り去ったあと、“長い棒”を持って再び現場へと現れた。

すると、対向車の前を無理やり横切り、非常に危険な運転をするバイク。その直後には、集まった人たちに向かって手を振る様子も見られた。

逮捕された16歳の少年は市内で暴走を繰り返す暴走グループのリーダー格とみられ、運転していた原付バイクは盗難車である疑いが強いという。

そのバイクの後ろで消火器を噴射していたのは14歳の少年で、この暴走行為があった当日、公務執行妨害の現行犯で逮捕されている。

警察は余罪を含めて捜査する方針だ。