免許不要の電動キックボード、規制緩和から3か月で違反件数が大幅に増加

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電動キックボードの規制が7月に緩和され、3カ月が経過した。

気軽に乗れるようになり、利用者が増えた一方、交通違反の取り締まり件数も大幅に増加した。交通ルール順守に向け、警察当局や民間事業者が対応に追われている。

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20~30代を中心に利用者が広がる電動ボードは7月の道交法改正で、16歳以上であれば運転免許無しで利用できるようになった。

東京や大阪など大都市を中心に電動ボードを貸し出す大手シェアリング事業者「Luup」(東京)の担当者は、規制緩和の影響について「利用登録者数が2~3倍に増えた」と語る。人気の高まりを受け、10月中旬時点の貸出場所は約4600カ所と、4月末の約1.5倍にした。

一方、規制緩和後は交通違反が急増した。警視庁によると、電動ボードに絡む都内の取り締まり件数は4~6月は1027件だったが、7~9月は1811件で約1.7倍になった。違反の内訳は信号無視が4割。時速6キロ以下で緑色のランプを点滅させるなど、必要な手順を踏まずに歩道を走る通行区分違反も4割を占めた。ほかに酒気帯び運転や二人乗り運転も目立った。

年齢別では20代が6割に上る。時間帯別で見ると、午前0~3時が3割で最も多く、終電以降の帰宅手段とする利用者が多数いたとみられる。

同庁交通総務課の担当者は「車体が小さいことを理由に、基本的なルールを軽視する利用者が多い。取り締まりの強化や交通安全教室を通じ、正しい乗り方を周知していく」と語る。

豊島区では9月、電動ボードを運転中の20代の女が時速10キロ以上で歩道を走行し、60代女性に衝突する事故が起きた。女性は転倒して肋骨(ろっこつ)を骨折するなどの重傷。女は現場から逃走しようとし、道交法違反(ひき逃げ)容疑などで逮捕された。

Luupは、飲酒運転など悪質な利用者に対し、アカウントを凍結して貸し出しを停止する取り組みを実施。より実効性ある対策に向け、警察当局と協議を続けている。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/85a47190b9caea70ade8ed4c9265624fcd068faf


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Source: バイク速報

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