現代自の「EVにオールイン」勝算は トヨタに勝利の野望も 語り継がれる神話で没落した財閥

1: 2023/12/07(木) 12:04:49.76 ID:XLQwsIVY

「人の行く裏に道あり花の山」

昔から語られる相場訓の一つだが、韓国の財閥オーナーは時として一か八かの「逆張り」に出る。
電気自動車(EV)の退潮が見られる今、現代自動車グループが「EVにオールイン」の戦略を進めるのは、まさにそれだ。

韓国の財閥興亡史を振り返れば、大躍進した財閥はほとんどが逆張りに成功した。
サムスン電子がかつて、メモリー半導体の製造設備に膨大な投資をして、世界市場の主導権を握ったのは、その典型だ。

サムスンは資産規模では絶対的なトップ財閥だが、中核企業のサムスン電子は半導体不況で利益が激減している。
一方、現代自は海外部門の好調さにより、2023年は利益額トップ企業になることが確実だ(韓国本社単体では赤字)。

この勢いに乗って、名実ともに韓国のトップ財閥になり、トヨタに勝利して世界自動車業界のトップになる―現代自グループの野望だ。
そのために打ち出した戦略が「EVにオールイン」だ。

21年末には、「エンジン開発センターを廃止し、新設する電動化開発センターが先導する」との方針が内示された
(韓国経済新聞21年12月23日)。

独自の力では〝一流のガソリンエンジン〟を造れないメーカーとしては、EVは格好の新しい足場だった。

「25年からは新車はすべてEVにする」

「今後10年間に109兆ウォン(約12兆2400億円)をEVに投資する」

「26年までにEV販売台数を84万台、30年には17車種187万台」とするビジョンも発表した。

一方では、「現代自の内燃機関研究職の退職が続出」(ハンギョレ新聞22年6月15日)という記事も出た。

依然として、ガソリン車やハイブリッド車で稼いでいるのに、「われわれは冷遇されている」と内燃機関研究職は不満を募らせているのだ。
ここ1年ほど、リコールが〝年中行事〟のようになっていることと無縁ではあるまい。

23年秋からは、欧米の自動車メーカーが次々と「EV投資の減速」を打ち出した。
中国では中小EVメーカーがバタバタと倒産しているという。

しかし、現代自の鄭義宣(チョン・ウィソン)オーナーは「大きな枠組みで見れば、EV需要は増え続ける」と強気だ。

逆張り成功は〝ビジネス神話〟として韓国で語り継がれている。が、実際には、逆張りによって没落した財閥の方がはるかに多い。
 (ジャーナリスト・室谷克実)
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2023.12/7 06:30
https://www.zakzak.co.jp/article/20231207-7H5OMQ4L55N2BOYGFWX5TAAZAQ/



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Source: 乗り物速報

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