トラックでは稼げないとドライバーの離職増加、年収800万円も狙えるタクシーへの転職が加速

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運送会社でドライバーに話を聞くと「長距離になると時速10キロ違っただけでも差が出てくるので大きい」「朝出る時間が遅くなって良い。運転していても楽。時間に余裕がある」と好評です。その一方で、今トラック業界ではある懸念が浮上しています。

「転職する人がいる。なかなか募集を出しても人が来ない」(「総合トラック」の古賀貴常務)

離職する人が増え、ドライバーが足りないのです。そこには、業界特有の理由がありました。

「給与体系が固定給というより歩合給で、諸手当が非常に厚く付いている業界。運行回数が減れば、運行手当が減ってしまう。運行回数が減ったことによって売り上げが減れば、売り上げの歩合制が減ってしまう」(古賀常務)

■タクシードライバーなら800円!?
辞めたトラックドライバーの転職先となっているのが、タクシードライバーです。「日興自動車」では、都内でおよそ300台のタクシーを運行しています。

「今年1年間で約130人ぐらい新規で獲得(採用)できている。 トラックドライバーに関してはだいたい3割ぐらい」(「日興自動車」山本曻社長)

なぜタクシードライバーに転職する人が増えているのでしょうか。

「乗務員の収入が上がるようになってきた。今、平均で年収500万円ぐらい。去年より100万円ぐらい上がっている。稼ぐ人は年収700万~800万円稼げる」(山本社長)

新型コロナの5類への移行やインバウンド客の増加でタクシーを利用する人が増えたため、タクシードライバーの収入も上昇。トラックドライバーの残業規制で来年4月からは稼ぐことが難しくなることなどから、一足早く高待遇のタクシードライバーに転職しているといいます。

そして、タクシー会社にとってもトラックドライバーを採用するメリットがあります。

「やはり東京は広いから、道になかなか慣れるのに時間がかかる。(トラックドライバーは)道路もよく知っている。ぜひタクシー業界に来てもらいたい」(山本社長)

人材紹介会社「ミライユ」では新規登録のトラックドライバーの1割がタクシー業界へ転職していて、今後その流れはますます加速するとみています。

「ちゃんと働くドライバーだと年収500万~600万円稼ぐ人と800万円みたいなことが現実に起きている。まだタクシーの選択肢を認知していない人もたくさんいるはずなので、今後間違いなくタクシー業界への転職は加速する」(「ミライユ」の岡田社長)

https://news.yahoo.co.jp/articles/d7c6790a44ee02ee278d6d0975da132bd754097d


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Source: バイク速報

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