ホンダがアイドリングストップ機能を廃止する理由「車の発進がワンテンポ遅れるから」

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ホンダがガソリン車でアイドリングストップ機能を次々に廃止している。2000年代後半から同機能を採用するクルマが増えていた。停車時に自動でエンジンを停止するアイドリングストップは、燃費向上やエンジン音の騒音防止に効果がある。それでは、ホンダはなぜガソリン車で廃止しているのか。理由を開発者に聞いた。

開発課アシスタントチーフエンジニアの土田幸二氏は「エンジン再始動時の商品性に課題がある」と話す。具体的には「発進時の加速の遅れと、振動・騒音(NV)だ」と同氏は説明する。

アイドリングストップしている状態からアクセルを踏んで加速しようとすると、エンジンが始動して、実際に駆動を始めるまでに時間がかかってしまう。アクセルの踏み込みに対して、ワンテンポ遅れる加速のもたつきが、運転者に違和感を与えていたという。加えて、エンジン再始動時のNVが課題となっていた。

その他、アイドリングストップ搭載車には専用バッテリーが必要になる。アイドリングストップ搭載車では、
エンジンを繰り返し停止・始動するため、エンジンの始動時に使うスターターモーターやバッテリーに大きな負担がかかる。通常のバッテリーだと劣化が早くなるため、耐久性が高い専用バッテリーを必要になる。

その一方で、アイドリングストップ機能を無くせば、「燃費は確実に悪化する」(土田氏)と言う。アイドリングストップ機能の有無による燃費の差は「1km/L以内」(同氏)。「燃費と再始動時の商品性、どちらを取るかは難しい問題だが、我々は自然な加速を優先した」(同氏)と説明する。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/09523/


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Source: バイク速報

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