7月中旬、損害保険各社に突然、ある通知が届いた。中古自動車販売大手の旧ビッグモーター（BM）の存続会社「BALM（バーム）」からだった。
「悉皆（しっかい）（全件）調査を終了せざるを得ないものと判断した」
旧BMでは昨年、悪質な手口による自動車保険金の不正請求が発覚した。旧BMは世論の批判を受け、外部調査委員会を設置し、損保各社に全件調査を約束した。だが、通知では一転、調査を打ち切って今後は裁判所による調停に移りたいと伝えた。
東京海上日動火災保険など大手損保4社は独自に調査を進め、計約6万5千件の不正があったと判断していた。旧BMの調査と突き合わせ、水増し請求分の返金対応などを確定させる「再協定」を結ぶはずだった。大手損保幹部は「全容解明は困難になり、顧客にきちんとした説明ができなくなる恐れがある」と困惑する。
だが、水増し請求への対応で中古車販売会社とこじれているのは、旧BMだけでない。名古屋市に本社があるグッドスピード（GS）もそうだ。
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Source: バイク速報