「高齢者講習というザル制度」で暴走事故が多発か、現役教官が明かす「居眠りしてても9割以上合格する」

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高齢者ドライバーの「暴走事故」が相次いでいる。警察庁の最新の調査(’23年)によると、75歳以上のドライバーによる交通死亡事故は年間384件。免許保有者10万人あたりの割合で比較すると、75歳未満の約2倍にあたる。

多発する高齢者事故を防止するため、警察庁が’22年に導入したのが「運転技能検査」だ。それにより、70歳を過ぎた人は、免許更新の際に以下の内容が義務付けられるようになった。

・70~74歳の人→座学と実車指導などあわせて2時間の「高齢者講習」

・75歳以上の人→「認知機能検査」と「高齢者講習」

・過去3年間に信号無視や速度超過といった違反をした75歳以上の人→「運転技能検査」に合格したうえで、「認知機能検査」と「高齢者講習」

’25年は団塊の世代が75歳以上になり、人口の5人に一人が後期高齢者になる。すでに「高齢者講習」を実施している全国の教習所には、予約が殺到しているという。「武蔵境自動車教習所」(東京都武蔵野市)で管理者を務める玉川勝氏が語る。

「武蔵境自動車教習所では、年間約8000人の高齢者に検査・講習を行っています。『認知機能検査』は、判断力と記憶力を確認する簡易な検査です。16種類の絵を見せてその内容を記憶するものと、検査日の日付や時刻などを答えてもらうものです。

『高齢者講習』はテストではなくあくまで講習。不合格ということはなく、座学と教習所内のコースで交通ルール等を確認していただくのが目的です」

「認知機能検査」は不合格となった場合でも、免許更新の期限内であれば何度でも受検が可能。マニュアル本も多数出版されており、合格率は97・6%だ。

違反者に義務付けられている「運転技能検査」は、教習所内のコースで指定速度走行や右左折、信号通過、段差乗り上げといった課題をテストするものだが、こちらも約9割の高齢者が合格している。

「東京都では、『受講待ち』の高齢者が多数いらっしゃいます。この状態を少しでも緩和するために、合格水準に関しては引き下げていく傾向にある。年間8000人の受講者のうち、免許取り下げになる高齢者は、10名未満です」

前出の玉川氏がそう語るとおり、ほぼすべての高齢者が免許を更新できてしまっているのが現状というわけだ。

だが、実際の現場では、明らかに危ない高齢者もいるという。東京近郊の教習所に勤めるベテラン教官が明かす。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e449225c65a228fd5593fc2ae997a5546f9d45e5?page=1

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Source: バイク速報

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