気象庁は16日、九州南部(宮崎、鹿児島両県の本土と種子島・屋久島地方)が全国に先駆けて梅雨入りしたとみられると発表した。平年よりも14日、昨年より23日早い。例年最も早く梅雨入りする沖縄・奄美地方以外の地域が最初に梅雨入りするのは1963年以来、62年ぶりとなる。
気象庁によると、九州南部が最初となるのは1951年の統計開始以降初めてという。沖縄・奄美以外の地域が最も早く梅雨入りした例は1963年のみ。この年に最も早かったのは東海地方の5月4日ごろで、沖縄地方は6月4日ごろまで遅れた。
梅雨前線は通常、南から北へ移動する。沖縄・奄美地方が最初に梅雨入りした後、九州以北が順に続くのが一般的で、平年は沖縄地方は5月10日ごろ、奄美地方は同12日ごろに梅雨入りする。
今年は太平洋高気圧が強く南から張り出し、梅雨前線が北に押し上げられた。偏西風が平年より北に流れていることも影響し、九州南部は平年の30日ごろより早まったとみられる。九州南部では今後1週間、曇りや雨の日が続く見通し。
今後も高気圧が強く張り出す状況が続くと、南から湿った空気が流れ込み、梅雨前線が活発化する可能性がある。九州以北の太平洋側ではまとまった雨に見舞われる恐れもあり、気象庁は最新の気象情報に注意するよう呼びかけた。
気象庁の担当者は今回の梅雨入りについて「あくまで今年の特徴で、地球温暖化や気候変動といった長期的な傾向とは明確には言えない」としている。梅雨入りの時期は9月に発表される確定値で修正されることもある。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE15BG30V10C25A5000000/
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Source: バイク速報