●すごく心配!わずか4時限の教習で MT車の運転はできるのか
今までは教習所(指定自動車教習所、いわゆる公認教習所のこと)に入所する際、オートマ車(AT)限定免許にするか、限定無しでマニュアル車(MT)も運転できる免許にするか、教習コースを選びました。しかし4月以降はMT免許希望者でも、まずAT限定免許を取得し、その後、MTが運転できるように限定解除の教習を受けます。
この方式は強制ではありませんが、多くの教習所が新方式に切り替えると予想されています。MTの免許が取りやすくなると言われる一方で、MTの運転ができる人は減るだろうと予想されています。
なぜ制度が変更されたのでしょうか? 日本国内を走るクルマのほとんどがAT車となり、免許取得者も多くがAT限定免許を選んでいる社会情勢に合わせての変更だ、と言われています。もちろん、そうした背景もあるでしょう。
ただ、それ以上に「教習所への抵抗感を減らすこと」も目的になっています。つまり実は、「若者のクルマ離れ」「運転免許離れ」対策の一環でもあるのです(詳細は後述)。
従来、MT免許取得者は入所時からMTで教習を受けていました。しかし今後はAT免許の教習を31時限受けた後、MT教習を4時限受けることでAT限定を解除します。とりあえずATでクルマの運転を覚え、その後にMTの操作方法を覚える流れです。
しかし、筆者はすごく心配です。わずか4時限の教習でMTの操作ができるようになるとは思えません。MT取得者なら分かると思いますが、ATとMTの操作の違いって結構、難しいですよね。そもそもクルマの運転は、さまざまな操作が組み合わさって成り立つ行為。操作が増えるMTの教習を、たったプラス4時限でマスターするのは不可能でしょう。
●指定自動車教習所の卒業者数は ピーク時から約4割も減っている
さて、なぜ制度が変更になったのか、深掘りしていきましょう。ここから先は筆者の推測も含みますが、どうも教習所に入所する人をとにかく増やしたいという思惑があるように感じます。
指定自動車教習所は、公安委員会(つまり警察)が管轄しており、警察OB・OGの天下り先としても大切な存在です。しかし少子化によって免許を取り始める18歳人口は右肩下がりで、教習所の入所者数も減り、教習所の数自体も減っています。
警察庁の運転免許統計によると、2023年に指定自動車教習所を卒業した人は152万8207人でした。卒業者数のピークは1989年で261万2961人なので、約4割も減っています。
また、全国の教習所数(全日本指定自動車教習所協会連合会の教習所数)は 1236カ所(23年)で、ピーク時の1991年の1477カ所と比べて、241カ所(約16.3%)減少しています。
警察は高齢者講習なども教習所に委託することで教習所の役割を増やしていますが、何しろ少子化が進んでいるので、どうしようもないかもしれません。
また、物理的な問題も生じています。以前はMT車の種類があったので教習車のバリエーションも多かったのですが、現在はMT車が減り、教習専用車としては主にトヨタ自動車のカローラベースや、マツダのマツダ2セダンベースが残るだけ。教習所の車両調達負担もありますし、近い将来にMT免許取得自体が難しくなるかもしれません。
●お金のない若者にとって 教習費用が大きな負担に?
筆者が思うに、免許を取りやすくしたいなら、教習所で学科教習を受けないと卒業できない制度を見直すべきではないでしょうか。学科教習分の費用を教習所に払うのは大きな負担です。特に、法規などは教習所で習う必要はなく、試験に合格できれば問題ありません。クルマの操作や応急処置など、学科といえども実技が伴うものは教習内容に含まれるべきだと思いますが、26時間もの学科教習が義務付けられているのは時代に合っていないと思います。
そもそも、何十万円もする教習費用が今の若者…
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
5/22(木) 6:02配信 ダイヤモンド・オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/56aa7b9bb4aa4a121427baa25bf8ede8b8e119f9
https://news.yahoo.co.jp/articles/56aa7b9bb4aa4a121427baa25bf8ede8b8e119f9?page=2
引用元: ・https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1748007225/
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Source: くるまにあ速報