三菱ランサーEXターボこれは紹介すべきかどうか迷った特殊なクルマだ。理由はチューニングカーだから。大学生の時、先輩が大切に乗っていたものを譲ってもらったのだ。
ノーマルの『三菱ランサーEXターボ』は135psだったが、これの2倍くらいのパワーを絞り出していた。ルックスもイケていた。エアロパーツやBMWのチューナーとして有名なハートゲのアルミホイール、ポルシェデザインのステアリングホイールなどで渋く決まっていた。雑誌にも露出したことがあるクルマだから、乗っているとカーマニアによく声をかけられた。
運転は特殊技術を要した。まずクラッチが異様に重い。最初は間違えてフットレストを踏んでいるかと思ったほどだ。エンジンは4000回転以下と以上でまったく別のクルマだった。
アクセルを全開にし、タコメーターの針が4000回転を超え、ブーストメーターの針が1.2を指したら、シートに体が押し込まれ、流れる景色は飛行機の離陸時よりも速く、それがドライ路面なら楽しいが、ウェット路面では恐ろしくてアクセルを踏み込めない。
ファイナルレシオは最高速仕様。何度も峠に連れて行ったが、スピンしない日はなかったほどだ。今だから言えるというか、当時はグレーゾーンとして、ディーラーにも足を運ぶことができた。今は亡き有名チューナーの作品。昭和60年頃の思い出だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/94f1f538b95c22e35a9eee47342aec66612419cb?page=2
続きを読む
Source: ゆめ痛 -NEWS ALERT-