ヤマハ、ロードスポーツモデル「MT-09 ABS」をフルモデルチェンジ

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ヤマハ発動機は2021年6月22日、ロードスポーツモデル「MT-09 ABS」をフルモデルチェンジし、新型を発表した。

■コンセプトは「The Rodeo Master」
MT-09 ABSは、トルクフルな並列3気筒エンジンを搭載したネイキッドスタイルの大型二輪モデルである。今回発表の新型は、新エンジンの採用によるアウトプットの向上や、車体の刷新による軽量化などを通し、より意のままに操れる特性が追求されている。

エンジンについては、従来モデルより排気量の大きな新開発の888cc並列3気筒を採用。ボア×ストロークは78.0×62.0mmで、11.5:1の圧縮比から120PS(88kW)/1万rpmの最高出力と、93N・m(9.5kgf・m)/7000rpmの最大トルクを発生する。またピストンやコンロッド、クランクシャフト、カムシャフト、クランクケースなど、主要パーツの多くを新設計とすることで重量も軽減。燃料噴射系の改良に伴う燃焼効率の向上とも相まって、燃費性能の向上に寄与しているという。

■あらゆる箇所で軽量化を追求
一方、車両骨格には最新の制御充てん(CF)ダイカスト技術で1.7mmという最低肉厚を実現した(従来モデルは3.5mm)、軽量アルミ製フレームを採用。直進安定性と操縦性を両立させるために、縦剛性・横剛性・ねじり剛性のバランスを調整しており、特に横剛性を約50%強化することで直進安定性の向上を図っている。さらに、エンジンの搭載角を47.5°から52.3°へと立て気味に変更することで、ディメンションをコンパクト化。フロント荷重をかけやすくするためにヘッドパイプの位置は30mm低くなっており、旋回時の優れたフロントの接地感も、特徴としてアナウンスさられている。

ボックス構造のアルミ製リアアームについても、ピボット締結をリアアームの外側からフレームで支える構造に変更し、スリムさを保ちつつ直進安定性とコーナリング時の安定性を追求。リアフレームもCFアルミダイカスト製となっており、フレームやリアアームと合わせ約2.3kgの重量が軽減された。

また足まわりでは、鋳造でありながら鍛造に匹敵する強度と靭性(じんせい)のバランスを実現するという、ヤマハ独自の「SPINFORGED WHEEL」技術を用いた軽量ホイールを初採用。前後2本で700g軽量化を実現し、リアの慣性モーメントも11%低減させた。

さらに、車体にかかる慣性を計測してエンジン制御やブレーキ制御に情報を展開するIMU(Inertial Measurement Unit、慣性計測ユニット)についても、センサーの構造を見直すことで50%の小型化と40%の軽量化を実現。こうした細かな施策の積み重ねにより、新型MT-09 ABSは、従来モデルより約4kgの重量軽減を果たしているという。

ラインナップはベースモデルのMT-09 ABSと、オーリンズ製のリアサスペンションやダブルステッチ入りシートなどを備えた上級モデル「MT-09 SP ABS」の2種類。発売時期は、前者が2021年8月26日、後者が同年7月28日となっている。

価格は以下の通り。
・MT-09 ABS:110万円
・MT-09 SP ABS:126万5000円

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Source: バイク速報

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