東京で「バイクブーム」が拡大、教習所に若者や女性が殺到

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新型コロナ禍で「密」を避ける交通手段としてオートバイの人気が東京で高まっている。都内の教習所では若者や女性を中心に二輪免許の取得希望者が殺到。販売店では人気車種の品薄が続き、納車に半年以上かかることも。ブームに沸く一方で、交通事故も増えている。

◆入所は約1カ月待ち

「コロナ禍もあって電車に乗りたくなかった。免許を取ったら、通勤や友人とのキャンプに使いたい」。10月上旬、東京都武蔵野市の武蔵境自動車教習所。所内のコースで二輪教習を終えた会社員林紗由香さん(42)は笑顔を見せた。

同教習所では、1度目の緊急事態宣言が解除され、営業を再開した昨年6月以降、入所申し込みが殺到。今年1~9月の二輪免許の生徒数は、コロナ前の2019年同時期より約2.4倍(2317人)に上った。生徒の半数は10~20代の若者が占める。

所長の玉川勝さん(74)は「開所62年で一番の入所者数。コロナ禍で教習所を閉めることになるかと思ったが全くの逆だった」と驚く。教習用バイクを8台追加購入し、営業時間も延ばしたが、入所まで約1カ月待ちの状態が続く。

◆バイク市場も活況

二輪販売も好調だ。全国軽自動車協会連合会によると、1~9月の都内の新車(軽二輪と小型二輪)の販売台数は前年同期比14.5%増の1万5332台に上った。

10月上旬、ホンダドリーム立川(東京都立川市)では、会社員男性(59)が人気の中型車「GB350」の引き渡しを受けていた。納車まで半年待った男性は「やっと来たな、という感じ。若いころのようにツーリングを楽しみたい」と話すと、愛車にまたがってさっそうと駆けていった。

同店の増田陽一店長(53)は「この男性のような『リターンライダー』や、レジャーを楽しみたい若い人など、年代、男女問わず客層は幅広くなった」と話す。

販売現場では今も人気車種の品薄が続く。各社は納車されるまで、レンタルバイクの利用を促すなど、一過性のブームに終わらせないよう、顧客との接点作りに力を入れている。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/136965


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Source: バイク速報

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