信じられない!歩行者が渡ろうとしている横断歩道の前で止まらないクルマが約7割も

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JAFの最新の2021年調査によると、「信号のない横断歩道で横断歩行者がいた時に一時停止するクルマの割合」は全国平均でわずか30.6%。わずか10台のうち3台しか一時停止しないということだ。

道路交通法では、「横断しようとする歩行者がないことが明らかな時以外は、横断歩道の手前で停止できるような速度で進行しなければならない」。また「横断歩道で歩行者が横断していたり横断しようとしている時は、車道を走行中のクルマは一時停止し、その通行を妨げないようにする義務がある」、と定められている(第38条1項)。

だから、信号機がない横断歩道で歩行者がいれば、ドライバーは必ず一時停止しなければならず、これに違反すると「横断歩行者等妨害等違反」となる。罰則は3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金、反則金は普通車で9000円、違反点数は2点。この義務があるため、信号機が設置されていない横断歩道上で、歩行者相手に事故を起こしてしまった場合の過失責任の割合は、基本的に車両10に対し歩行者0となる。つまり歩行者には何の非もなく、100%クルマが悪い、ということだ。

それにもかかわらず、一時停止したクルマの割合は全国平均で30.6%。およそ10台に7台は違反を犯しているという調査結果になった。

では2021年調査での都道府県別のベストとワーストを見てみよう。47都道府県の中で最も一時停止率が高かったのは、調査開始以来6年連続で長野県、85.2%。この数字は過去最高で、全国平均を55ポイント近く上回り、2位の静岡県(63.8%)に対し20ポイント以上の大差をつけた圧倒的1位だった。

以下、3位は山梨県の51.9%、4位は宮城県51.4%、5位は石川県の50.7%。

反対に一時停止率ワースト1位は岡山県の10.3%、2位は東京都12.1%、3位は青森県14.0%、以下京都府16.8%、和歌山県18.4%と続く。

ちなみに都道府県別の数字は3年前から公表となったが、過去最悪の数字は、2018年調査での栃木県、0.9%だった。ほとんどすべてのクルマが横断歩行者等妨害等の違反をしていたといっても過言ではない。今年、栃木県は30.1%と全国平均を上回っている。

また2018年にはワースト3、2019年にはワースト1位だった三重県が、今年ベスト7位に躍進しているのも目を引く。宮城県も2020年にはワースト1位だったのが1年でなんと45%以上改善してベスト4位にランクインした。


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Source: バイク速報

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