2021年に発売されたホンダのクルーザー・レブル1100が好調なセールスを記録した。二輪車新聞の2021年販売推計は3157台で251cc以上の5位にランクインしており、今年もまだ人気が継続する勢いだという。
そして、矢継ぎ早にレブル1100のネイキッド版といえるニューモデルが2022年に発売されるというのだ。その名も「ホーク1100」というウワサで、1970年代の懐かしいネーミングが復活することになりそうだ。
エンジンはレブル1100と同様、CRF1100Lアフリカツインがベースの水冷並列2気筒1082ccを採用し、骨格もアフリカツインのフレームを使用するようだ。一方、コンセプトは、クルーザーながらスポーティなレブル1100の走りに、より磨きをかけたスポーツネイキッド仕様となる。
ただし、普通のネイキッドにする訳ではなく、ロケットカウルを装着して丸型のヘッドライトを採用するという。足まわりは前後17インチのキャストホイールにラジアルタイヤを装着し、スタイリッシュでワインディングロードを気持ちよく駆け抜けるカフェレーサーモデルになりそうだ。
ホーク1100のベースはアフリカツインの並列2気筒1082ccエンジンで写真はDCTタイプ。クラッチ操作不要で自動変速も行う。カムシャフトはSOHCで高性能を狙わず扱いやすさを重視している
2019年のCRF1100Lアフリカツインを皮切りに2020年にクルーザーのレブル1100、2022年3月にオンロードツアラーのNT1100と急速に機種を広げる並列2気筒エンジンシリーズ。これに2022年夏頃にネイキッドスポーツのホーク1100が追加されると予想されており、全4機種展開となりそうだ。
これは、1980年代末のアフリカツインを始めとするラインナップ展開と一致しており、ホンダとしても意識している部分がありそうだ。旧アフリカツインは狭角52度Vツインエンジンを採用しており、1988年にクルーザーのスティード、ネイキッドスポーツのブロスとともに3車種がほぼ同時にデビューしたのだ。
加えて同系の52度Vツインエンジンを採用したオンロードツアラーのNT650Vドゥービルが1998年に欧州で発売されており、これもアフリカツインの並列2気筒エンジンを採用したNT1100とポジションが一致しているのが面白い。
かつての52度Vツインエンジンと今の並列2気筒エンジンには共通点があり、ともにクランクシャフトを捻るようにずらして、振動の少ないレイアウトにしている。フラットトルクで扱いやすい2気筒ならではの出力特性と低振動の快適さが、オン・オフ問わず様々なジャンルのモデルで活用できる汎用性の高さに結びついているのだろう。
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Source: バイク速報