Moto Eレーサー大久保光選手が登場、タタメルバイク走行試験に密着

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スーツケースサイズに折り畳み可能なICOMAの電動バイク「タタメルバイク」。市販化に向けて開発が進む中、2022年2月に千葉県柏市で走行試験が実施されました。

テストライダーを務めるのは、2021年より電動バイクレースの最高峰「Moto E」世界選手権にアジア人として初めてフル参戦している大久保光選手。走行試験の様子を密着取材しました。

走行試験が行われたのは、千葉県柏市。柏の葉スマートシティの一角にある「KOIL MOBILITY FIELD」。ロボットやドローン、タタメルバイクのような電動バイクなど、新しいモビリティの開発をサポートする屋外施設です。

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■ バイクを持たない理由をなくしたい
タタメルバイクの開発者で、株式会社ICOMA代表であるプロダクトデザイナーの生駒崇光さんは、かつて玩具メーカーのタカラトミーで「トランスフォーマー」シリーズに携わっていた方。いわゆる「変形モノ」のノウハウを、小型の電動バイクに落とし込んだのが「タタメルバイク」だといえます。

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生駒さんは「バイクを持たない理由をなくしたい」と語ります。「バイクは便利だけど、ガソリンの補給やオイル交換が面倒、臭いが苦手、場所を取るなど、色々と『バイクを持たない理由』があると思うんです。それを僕は、タタメルバイクでなくしていきたいんです」

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電動バイクなので自宅で充電でき、ガソリンを給油する必要も、オイル交換も不要。そしてコンパクトに折りたためるため、玄関先のスペースでも置くことが可能です。「これならバイクを持っていいかも、と思えるようにマイナス点を消していったのが『タタメルバイク』のコンセプトです」と生駒さん。

■ 走行試験の狙いと大久保選手起用の理由
今回の走行試験は、開発途上の試作品が「バイク」として安全に走行できるかということを確かめるもの。テストライダーとして白羽の矢が立ったのは、2021年シーズンから電動バイクレースの最高峰、Moto Eにアジア人として初めてフル参戦している大久保光選手です。

乗り物の開発過程において、走行試験は非常に重要です。「私は作り手ですから、エンジニアなどの繋がりは豊富で、そういった方面からの助言はたくさん頂けるんです。その反面、乗り手の側から性能を的確に評価することは難しい。そんな時、大久保選手と知り合う機会があったんです」と生駒さんは語ります。

電動バイクレースの最高峰Moto Eに、アジア人としてただ1人参戦している大久保選手は、ある意味日本で一番電動バイクの限界性能を知るライダー。「テストライダーとして、これ以上適任の方はいません」

大久保選手は以前にも、タタメルバイクの走行試験に参加した経験があります。しかし、その当日は雨だったため、本格的に走り込むことはできず、今回が実質的に初めての試験となるんだそう。

■ いざ試験開始
KOIL MOBILITY FIELDには2台のタタメルバイクが持ち込まれ、走行試験には新しく組み上がった方が用いられました。2021年秋に完成した方ではセパレートハンドルを採用していましたが、試験に供された方はバーハンドル仕様。

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生駒さんによると、ハンドルの仕様については「まだ固まっていない」とのことで、変形機構も含め走行試験で得られたノウハウをフィードバックし、さらに新しいものを開発していきたいのだとか。大久保選手はヘルメットとグローブを装着し、生駒さんからバイクについてのレクチャーを受けます。

https://otakei.otakuma.net/archives/2022031002.html


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Source: バイク速報

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