「車庫証明不要」地域の住民票使い不正に中古車登録…ブラジル国籍の男２人、２０台以上に関与か

　自動車の登録に車庫証明書が要らない地域の住民票を使って虚偽の申請をしたとして、埼玉県警は１５日、ブラジル国籍で群馬県在住の男２人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕した。

　逮捕されたのは、同県大泉町、自動車販売業の男（４５）と同県伊勢崎市、職業不詳の男（５５）。

　発表によると、２人は共謀し昨年１０月１５日、別の外国人男性が使用・保管する中古車１台を職業不詳の男の名前と住民票上の住所で運輸支局に登録申請し、虚偽の記録をさせるなどした疑い。県警は２人の認否を明らかにしていない。

　自動車保管場所法の規定で、車の登録台数や交通量が少ない地域では、車庫証明書がなくても住民票で車を登録できる。職業不詳の男はこの該当地域に住民登録をしており、２人は制度を悪用したとみられている。

　県警では２０台以上の車に２人の関与を確認しているといい、これらが犯罪に使われた可能性もあるとみて調べている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220316-OYT1T50118/