燃料価格高騰の中、ガソリンの代わりに食用油を車に補充する男性（英）

昨今の燃料価格高騰に伴い、ガソリン価格の値上がりに頭を痛めている人も多いことだろう。そんな中、イギリスの男性がガソリンの代わりに食用油を車の給油口に注いでいる姿が見られた。
その様子を通りかかった男性が動画に撮影し、SNSにシェアすると多くの関心を集めた。『The Mirror』『Liverpool Echo』などが伝えている。
今月15日午後、英チェシャー州コングルトンにある英スーパーマーケットチェーン「テスコ（TESCO）」の駐車場にいた男性が多くの買い物客の目を引いた。
男性は買い物カートいっぱいに大量の食用油を購入し、ちょうど車に戻って来たところだった。
ところが男性は食用油を車に積むことなく、その場で車の給油口の蓋を開けて注ぎ始めたのだ。
男性はボトル1本の食用油を注ぎ終えると、さらにもう1本蓋を開けて追加している。どうやらガソリン価格が値上がりしたことから、節約のため代わりに食用油をガソリンタンクに補充していたようだ。
当時、テスコの駐車場に居合わせていたマーク・レインフォードさん（Mark Rainford）が男性の一連の行動を撮影しFacebookに動画を投稿したところ、2300件以上ものコメントが寄せられた。
「僕ももうすぐ同じことをするだろうなあ。」
「車の後ろ側から揚げ物屋さんのようなニオイがするのが難点だろうね。」
「車は動くと思うけど、ちゃんときれいにしないとポンプが故障する可能性があると思う。」
多くの人が男性の行動をユニークと捉えたようだが、中には「クッキングオイルでイギリスからイタリアに旅行したことがあるよ。なんだかフライドポテトのいいニオイがした。その後は（内部を）きれいにしたら問題なかったよ」といった声もあり、同じように食用油をガソリン代わりに使用した人もいたようだ。
他にも「古いタイプのディーゼル車以外の車には食用油は使わないように。食用油は濃すぎるからエンジンが壊れるし、ポンプが吹っ飛んじゃうよ。特にガソリン車やバンには入れてはいけない」と、最終的には故障につながると警告する声もいくつか見受けられた。
『Liverpool Echo』によると、イギリスで今月13日現在のガソリン平均価格は1リットルあたり1.635ポンド（約265円）で、軽油は1.734ポンド（約280円）とのことだ。
また同メディアによると、イギリスではたとえ食用油をガソリンの代わりに使用したとしても政府からガソリン税を請求される可能性があるそうだ。