バイクに煽り運転し殺人容疑で逮捕された27歳の犯人は車の違法改造マニアだった

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「紺色の車と横転したバイクが見えました。警察の車が何台も停まっていて『車とバイク1台の事故にしては大げさだなあ』と、その時は思ったのですが……」(事故現場を目撃した女性)

紺のセダンは、同区の会社員、北島明日翔(あすか)さん(28)が運転するバイクに極端に近づいたり幅寄せしたりといった行為を繰り返していた。

「北島さんの運転するバイクが他の車よりも遅く走っていたことで、後ろにいた川島が思うように走れなかったのが最初のきっかけのようです」(社会部記者)

 北島さんが車線を変更すると、川島もピタリと背後につく。約3分間、4キロほどあおり続けた川島は急ハンドルを切り、右車線を走る北島さんの前に割り込んだ。衝突させられた北島さんは道路防護柵に激突。延髄断裂などで即死した。

 大阪府警は川島を自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで現行犯逮捕。その後の捜査で「殺意があった」と判断し、翌29日に殺人容疑で再逮捕した。

 川島は事故現場である堺市で生まれ育った。中学時代からの知人が証言する。

「サッカー好きで、中学の同級生とはメッシやロナウドの話で盛り上がっていた。体育のサッカーの授業では自らゴールを決めたがったり、派手なプレーで人目を引こうとしていましたね」

 一方でこんな“悪癖”も。

「何をするにしてもやりすぎるんです。太っている友達を『お前デブやな』といじり出したら、周りが『やめとけ』と諫めても『大丈夫やろ』としつこくちょっかいを出し続けた」(同前)

 中1の夏には、校舎の3階からかんしゃく玉を投げてトラブルになったという。

「素行の悪さから『お前将来、絶対悪いことするぞ』と言われてました」(同前)

 事件当時、川島が住んでいたのは築約50年、家賃4万円ほどの2DKマンション。部屋の前の廊下には、自動車のホイールなどの部品がダンボールに入れられて雑然と置かれていた。

自宅前には車の部品が放置
「実は川島はカーマニアで、昨年ごろ、違法改造した無車検の車を運転して摘発されたらしい」(別の知人)

 自らのFacebookにも紺色の愛車の写真を投稿している川島。日産・スカイラインの通称「CKV36」と呼ばれる車種で、新車なら400万~500万円、中古でも200万円前後はする。

川島容疑者の愛車(Facebookより)
 この車の写真を見た自動車修理業者はこう証言する。

「カスタム(改造)してるね。フロントガラス、ホイール。車高もそうかな。今は規制が厳しくて、改造した車は車検を通りづらい。ヤミ車検を通した車はすぐに摘発されるよ」

 川島の車にはドライブレコーダーが搭載されていたが、映像を記録するSDカードは現場付近の道路脇に捨てられており、「府警は川島が証拠隠滅を図ったとみています」


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Source: バイク速報

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