R34は4500万円で落札!なぜ国産旧車は高騰しているのか?

1:七波羅探題 ★:2022/04/21(木) 07:52:14

Forzastyle2022.4.21
https://forzastyle.com/articles/-/64292

国産の旧車がいま、高騰しています。例えば、H14年式の日産R34型スカイラインGT-R Vspec2 Nurが4500万円で、H7年式ホンダ初代NSXタイプRが2550万円で、H10年式スバルインプレッサ22B-STIが2870万円で落札、といったように、新車販売価格の2倍から5倍にもなっています。なぜこれほどまでに高騰しているのでしょうか。中古車買取店の現役担当者から聞いた、旧車高騰のカラクリについてご紹介します。

■多くは米国からの需要で高騰
もともと、国内の自動車マニアの間では、60年代、70年代のポルシェやフェラーリ、トヨタ2000GT、ハコスカなど、生産台数が極端に少ないスポーツカーが価値を落とさずに流通していました。前のオーナーが手放すと、次のオーナーの手に渡り、ガレージで大切に保管されながら余生を過ごすクラシックカー。公道を走っている姿を見かけると、「粋」に感じたものです。

ですが、いま高騰しているのは、80年代後半から90年代にかけて販売されていた「ネオクラシック」と呼ばれるクルマたち。具体的には、R32からR34あたりの第2世代スカイラインGT-RやトヨタA80スープラ、初代NSX、S2000、マツダRX-7(FC型、FD型)、スバルインプレッサWRX 22B、などです。これらは生産台数も少なく、希少価値のあるクルマであることは間違いないですが、これほどまでに高騰している理由は、中古車買取専門店の担当者によると、海外からの熱烈な需要が原因、とのこと。

一番大きなきっかけは、米国の「25年ルール」。米国の輸入ルールで、右ハンドル車は製造年から25年が経たないと輸入することができないルールとなっています。国産旧車の価格高騰が話題となり始めたのはおよそ2015年頃、ちょうど1990年前後の右ハンドル車が、輸入解禁となった年と重なります。

1990年といえば、日本はバブル経済がはじける直前、日産やトヨタ、ホンダ、マツダなどから、国産スポーツカーが多く登場した黄金期でした。この手の国産スポーツカーの一部は海外でも販売されていましたが、その数はわずかであり、ファンの需要に応えるため、米国の輸入業者は輸入解禁を待って入手しているようです。1998年登場のR34型スカイラインGT-Rが4500万円で落札されたのも、将来的に高値で売れることが分かっているため、業者が事前に確保したものであろう(買い取り専門店担当者)、とのこと。欲しいクルマの為ならいくらでも出す、というファンは少なくないようです。

■米国で日本車が人気となったきっかけは「映画」
しかし、そもそもなぜ米国で古い日本車の人気があるのでしょうか。そのきっかけになったのは、映画「The Fast and the Furious(2001年公開)」、邦題「ワイルド・スピード」です。映画のなかでは、ホンダシビックや日産240SXなど、現地で販売していた日本の安いスポーツカーをドレスアップし、夜な夜な見せびらかしに集まる、というシーンがあり、これをきっかけに、これまで日本のスポーツカーをほとんど知らなかった米国の人たちに、広く知られるようになりました。

若いときにこの映画の影響を受けた人たちが成熟し、お金を持つようになったいま、当時憧れたこれらのモデルを買いあさっている、というのが、いまの国産旧車価格高騰の理由です。こうした日本の90年代スポーツカーを中心とするカスタマイズされた日本車は、JDM「Japanese domestic market(日本国内市場)」と呼ばれており、まだしばらくは、この流れが続くものとみられています。

■ゲームや漫画でも知られるように
しかしながら、国産旧車のすべてが、米国へ輸出されているわけではなく、昨今は、香港やマレーシア、シンガポール、オーストラリア、イギリスなどへも多く輸出されている、とのこと。映画「ワイルド・スピード」のお陰もありますが、「グランツーリスモ」のようなテレビゲームや、「頭文字D」といった漫画文化が広く海外でも流行っていったことで、世界中の自動車ファンが、国内外のクルマを知るようになったのでしょう。特にマレーシアへは、2018年式のFK8型シビックタイプRや、S660など、新しめの国産スポーツカーが多く輸出され、現地の自動車販売店では、2~3倍もの超高額で販売されています。コレクターたちは、まさにミニカーを集める要領で、次々に購入していくようです。

■国産メーカーも旧車の復刻パーツをリリースするように
そんな旧車の需要に、メーカーも応えています。
(以下リンク先で)

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Source: ゆめ痛 -NEWS ALERT-

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