「1年で2度も盗まれ、ショックだ」。大阪府豊中市の60歳代男性は昨年、立て続けにクロスカブを盗まれた。
元々大型バイクに乗っていたが、燃費の良さやアウトドアにも向いた性能に目を付けて2023年にクロスカブを購入。ツーリングが趣味で、山道を走ることもあったという。
しかし、昨年4月、自宅の駐輪場に止めていたクロスカブが盗まれた。エンジンロックに加え、車輪を固定する頑丈な「U字ロック」もしていたが、切断されて持ち去られたという。再度購入したクロスカブも同11月に盗難に遭った。
男性は「スタイリッシュで気に入っていただけに、犯人を許せない」と憤る。
数万円値上がり
「カブ」シリーズは1958年の発売以降、1億台以上生産され、世界で最も売れたバイクとされる。車より燃費が良く、2021年には「スーパーカブ」と題したアニメも人気となり、再注目されている。愛好家は「カブ主」と呼ばれ、各地に愛好家グループもある。
シリーズの中でも車体がスリムで、凹凸が多いタイヤの形状が特徴のクロスカブ(110ccのメーカー希望小売価格は36万3000円~)は13年に発売され、アウトドアでも利用しやすいことで知られる。
ホンダはクロスカブの生産台数を公表していないが、愛好家グループなどによると、クロスカブはコロナ禍のアウトドアブームで需要が増え、コロナ禍前に比べて中古車の取引価格が数万円ほど上がっているという。
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Source: バイク速報