マスク氏は、ドナルド・トランプ大統領による政府の支出削減を後押しすることで米国社会を分断し、違法かつ非道徳的だと批判されている。
今、その論争は、かつて環境意識の高い消費者に愛された先駆的なEVブランド、テスラに飛び火しつつある。
「今となっては、これを運転するのが少し恥ずかしい」とブラックバーン氏はAFPに語る。「テスラというブランドに失望している」
昨年からブラックバーン氏の車のバンパーには、「彼(マスク氏)が狂っていると知る前にこれを買った」と書かれたステッカーが貼られている。「今はもっと強いメッセージのステッカーが必要だと思う」と冗談めかして語った。
しかし、アナリストたちは、欧州の極右政党を支持したり、SNSで陰謀論を拡散したりといったマスク氏の政治的な行動が、これまでリベラル層が中心だったテスラの市場を孤立させる可能性があると指摘する。
デザイン・コンサルティング会社「エルムウッド・ブランド・コンサルタンシー」のグローバルCEO、ダニエル・ビンズ氏は、「彼(マスク氏)はブランドとビジネスに長期的に悪影響を及ぼす」と予想する。
テスラはマーケティングにおいて、マスク氏との関係を「切り離す」必要があると同氏は指摘する。「さまざまな面で、ブランドとターゲット層が一致していない。そして、市場には優れた競合他社がひしめいている」
■「マスク氏支持の象徴」
ボストン都市圏の整形外科医、クメイト・ジャロジェ氏(40)は、所有するテスラ製ピックアップトラック「サイバートラック」の売却を考えている。AFPには、過去に「ナチスは消えろ」と書かれたメモを車体に貼られたことがその理由だと語った。
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Source: バイク速報