大阪・関西万博の会場で7月26、27の両日、モーター駆動の自動車模型「ミニ四駆」によるレースの製造業対抗戦が開かれる。モノづくりの街・大阪府東大阪市などの中小企業のグループが企画した。工夫を凝らして改造した車体で熱戦を繰り広げ、国内外からの来場者に、日本の町工場の技術力や製造業の魅力をアピールする。ミニ四駆は模型大手のタミヤ(静岡市)が販売するプラモデルで、全長15センチ程度の車体が時速15キロ以上で走る。子どもから大人まで幅広い世代で人気が高く、全国で多数の大会が開かれている。
https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20250515-OYT1T50115/
今回の対抗戦を企画したのは、製造業の活性化を目指すグループ「ザ・クラフターズ」。モノづくりの支援に取り組む「マチココ」(東大阪市)の戸屋加代代表(46)を中心に、金属加工会社や塗装会社の代表らが活動する。
対抗戦には独自ルールがあり、自社の技術を取り入れてミニ四駆を改造しないといけない。一般的な大会とは異なり、ボディーの自作を認めている。過去の大会では、削り出しのチタンや自社製品の段ボールを素材に採用したり、3Dプリンターで造形したりと、ボディーを一から自作するチームもあったという。遠隔操作のコントローラーで走行速度を調整する。
国内外から多数の人が詰めかける万博は、絶好のPRの場となる
万博大会が開かれるのは、万博会場の東側の区域「東ゲートゾーン」内にある「ギャラリーEAST」。コース(1周約18メートル)は板金会社「豊里金属工業」(大阪市東淀川区)が自作したものに、大阪工業大の学生有志約10人が改造を加える。2日間で計64チームの出場を予定し、大学や高校のチームも出場できる。
会場には出場企業の製品やサービスを紹介するブースを設け、自慢の技術を発信してもらう予定だ。戸屋代表は「中小の製造業のすごい技術を世界に見てもらい、新規事業の創出や海外企業との出会いにもつなげたい」と意気込んでいる。
続きを読む
Source: ゆめ痛 -NEWS ALERT-