この事故は、2021年9月13日、苫小牧市柏原の道道の信号機のない丁字路交差点で、谷口訓(さとし)被告57歳が運転していた大型トラックが右折しようとした際、反対車線を直進してきた白バイと衝突し、白バイに乗っていた男性警察官(当時32)を死亡させたものです。事故をめぐっては、札幌地検は22年3月に谷口被告を不起訴としましたが、男性警察官の遺族から札幌検察審査会に申し立てがあり、再捜査の結果、23年5月に検察は谷口被告を過失運転致死の罪で在宅起訴しました。
谷口被告側は「時速120キロという高速バイクの接近を予見し、回避することは不可能。サイレンは鳴ってないし、赤色灯もドラレコでははっきりと確認できない。右折の仕方には問題あったが、道交法違反の刑事罰は無関係」として、無罪を主張していました。
1審と2審の判決では、制限速度が60キロの道路を時速118キロで直進してくる白バイを予見する義務はないとする被告側の主張に対し、白バイが時速60キロから80キロで直進してきたとしても右折を完了することはできなかったなどと指摘。
被告に禁錮1年、執行猶予3年の有罪判決が言い渡され、被告側は上告していました。
【裁判の経緯】
https://news.yahoo.co.jp/articles/e114e6f1f03d301b4524cbc05ca967dde1d7f4c5
公判で、被告側は「結果は重大だが、時速120キロという高速バイクの接近を予見し、回避することは不可能。サイレンは鳴ってないし、赤色灯もドラレコでははっきりと確認できない。右折の仕方には問題あったが、交通法規違反にとどまり、道交法違反の刑事罰は無関係。被告に過失はない」として、無罪を主張。これに対し検察は「当時、白バイは警ら中で、赤色灯を点灯させながら118キロで走行していたが、トラックを見つけて88キロまで減速した。サイレンを鳴らさず、118キロ出していたのは、違反車両に存在を察知させないためとも言えて、違法性はなく、責められることもない。被告の『見えた』という表現は信用できず、右折先の反対車線に停止していた車両の“内側”を進行しようとして安全確認を怠り、事故が起きた。刑事責任は重い」として、禁錮1年2か月を求刑。
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Source: ゆめ痛 -NEWS ALERT-