しかし、自転車利用者らからはこんな不満も。
イヤホン使用に対する青切符について問題視されている一つが、規制の曖昧さです。耳穴をふさがない骨伝導型やオープン型、片耳使用は「安全な運転に必要な音または声が聞こえる限りにおいて違反にならない」とされている一方、“聞こえているか否か”という判断は現場の警察官に委ねられるとみられ、「恣意(しい)的に検挙されるのでは」という不安が広がっています。
利用者の中には、スマートフォンのナビ音声をイヤホンで聞くことで、画面を注視せず安全に運転できていたとする声もあり、「これができなくなると逆に危険だ」という意見も出ています。また、聴覚補助のためにイヤホンを使用する人への配慮不足ではとの向きもあり、運用の仕方に懸念が示されています。
さらに多くの反発を呼んでいるのが、歩道走行(通行区分違反)に対する6000円の反則金です。多くの自転車利用者が指摘するのは、「車道を走りたくても走れない」という現実です。
路上駐車の車両が自転車レーンや道路の左側をふさいでいるケースが後を絶たず、危険を避けるためにやむを得ず歩道を走行するしかない場面がある、と主張するユーザーは少なくありません。そのため「まず路駐を取り締まるべきだ」「インフラ整備が先だ」といった意見が数多く見られ、「これではもはや自転車に乗れなくなる」と悲観する声さえありました。
車道を走れば自動車からクラクションを鳴らされたり幅寄せされたりと危険があり、歩道を走れば罰金の対象となる――。こうした板挟みの状況に、「自転車はどこを走ればいいのか」という悲痛な声が上がっています。
今回の規制強化に対して多くのユーザーは、単にルールを守りたくないわけではありません。むしろ、現状の道路環境ではルールを守ること自体が困難、あるいは危険を伴うと感じているのが特徴です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c7e78af4f17f3460bb5db04bd1846e5628630d5
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Source: バイク速報