人気観光地で「ガソスタ」が消滅、社会インフラが苦渋の閉店を迫られる切実な事情

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年間2000万人もの観光客が訪れる神奈川・箱根町。この人気観光地で今、ガソリンスタンドが相次いで閉店しています。実は箱根町だけでなく、全国的に減少しているというガソリンスタンド。その背景にある3つの理由とは?

■ガソスタまで30秒➡25分に…インフラ支える人々にも打撃
箱根町によると、もともとガソリンスタンドは5か所ありましたが、2025年8月に『小涌園SS』、11月に『湖尻SS』が相次いで閉店。2026年3月末には『宮ノ下SS』も閉店予定で、春からは『箱根湯本SS』『芦ノ湖SS』の2か所になります。

11月に閉店した『湖尻SS』の近くに住む人は、今までは家からわずか30秒で給油できていましたが、今は最寄りのガソリンスタンドまで県をまたぎ、25分もかかるといいます。

3月末で閉店する『宮ノ下SS』に向かってみると、ちょうど地元の消防車が給油していました。その後も配送業者など次々と利用客が現れ、郵便局のスタッフは「前は郵便局の上の所にもう1軒あったが、そこがつぶれたので、ここで入れるしかない。今後どこで入れればいいのか」と話していました。

その影響は、多くの観光客を受け入れる人気温浴施設にも及んでいます。『箱根小涌園ユネッサン』広報・平賀聖鈴奈さんは、「ユネッサングループでは、近隣の宿泊施設と強羅駅を結ぶシャトルバスや、従業員が使う社用車の給油などで使用しています。今までは『宮ノ下SS』まで片道10分ぐらいでしたが、閉鎖されると、片道20分以上かけて他のガソリンスタンドに行かなければいけない」と話していました。

■苦渋の思いで閉店…背景にある3つの理由とは?
住民の生活に必要不可欠なガソリンスタンドが、なぜ閉店するのでしょうか。『宮ノ下SS』の運営会社に話を聞くと、閉鎖するに至るには3つの理由があったといいます。

1つ目は、低燃費車・電気自動車の普及や、収益率の高い整備関連(洗車・オイル交換・タイヤ交換等)の売り上げ減少による、慢性的な営業赤字です。

2つ目は、人手不足です。『宮ノ下SS』では、2025年夏に社員1人が退職して3人体制となり、定休日を週に1日増やすことになりました。また、5年前からアルバイトの応募もないということです。さらに、セルフサービスに変更するにも億単位の費用がかかるといいます。

3つ目は、設備更新の負担です。地下のガソリンタンクが老朽化し、更新に数千万円の費用がかかるということです。

(政治評論家・杉村太蔵氏)
「ガソリンスタンドは貴重な社会インフラです。民間ではできないことも出てきているので、町営なども一つの考え方になってくるのではないかと思います。車の燃費が良くなってガソリンスタンドの経営が苦しくなるのは、本当に考えさせられる事例です」

https://news.yahoo.co.jp/articles/ee522476a98007b77920b4d944156e79194328fa


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Source: バイク速報

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