高すぎる東京のホテルに会社員が悲鳴、空港ロビーやカーシェアに寝泊まり・野宿する人まで

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◆平日でも一泊3万円!? もう東京に出張できない

インバウンドが盛り上がる中、日本各地のホテル代が高騰しているのは周知の通り。シティホテルが高すぎて泊まれない、そもそも空室がないことが常態化しているが、一方でビジネスホテルの高騰化も止まらない。

平日で3万円超えの部屋もザラにあり、出張者が東京で泊まれないという声がSNSでも相次いでいる。ホテル業界に詳しいトラベルジャーナリストの橋賀秀紀氏に現状を聞いてみた。

「東京ホテル会によると、加盟ホテル260軒の10月の客室稼働率は91.2%と非常に高くなっています。ADR(客室平均単価)は1万8965円で過去7年間の最高値を記録しました。コロナ前の’19年10月が1万2000円ほどだったので、5年で1.5倍以上になった計算です」

高くなった要因はインバウンドのほか、人件費や光熱費の上昇、さらにダイナミックプライシング(高い予測精度で需要に応じた細かい価格設定ができるシステム)の普及があると橋賀氏は指摘する。

◆宿泊者の半数をインバウンドが占め、稼働率も大幅に上昇

当のホテル関係者はどう感じているのだろうか。全国でアパホテルを展開するアパグループに聞いてみた。

「都内の場合は国内ビジネス約35%、国内レジャー約15%、インバウンドが約50%という割合です。’21年と比較すると稼働率は約45ポイント、宿泊料は約270ポイント、それぞれ上昇しています。こちらもコロナ禍が明け、宿泊需要が急回復したため、それに合わせて上昇している状況です」(アパグループ広報担当者)

◆「羽田空港の国際線ロビーは快適に寝られる」

ADRの推移や需要予測はグラフの通りだが、実際、東京へ出張しているサラリーマンはどうしているのか。

30代の女性会社員は久しぶりの東京出張で、ホテル高騰の現実にぶつかった。

「最近、出張が少ないなと思っていたら、理由がわかりました。1万円の規定宿泊代で探してもホテルがない。
品川から30分離れても仕方ないと見つけたのが赤羽。東京の友達に『赤羽に泊まるよ』と連絡すると、『女性が一人で大丈夫!?』と心配されました」

◆コワーキングスペース泊にカーシェア泊…奇策でしのぐ実情

一方、コワーキングスペースで寝たこともあると言うのは北海道在住のサラリーマン(51歳・不動産)だ。

「9月の連休前で、空室が全然なかったので、新橋のコワーキングスペースで泊まりました。会員じゃないけどビジターでもいける。シャワーも使用して、朝まで6000円くらい。ソファ席だったのでけっこう眠れました。バックパッカーみたいな欧米人もけっこういましたね」

一方で最近、知られるようになったのが「カーシェア泊」だ。夜間から早朝までの安価なパック料金で車を借り、動かさずにそのまま駐車場で寝るという方法だ。

カーシェア各社はこうした使用方法を原則禁止しているが、同行為をする者は後を絶たない。

「都心のステーションは週末でも22時以降になるとどこもすいていて、ナイトパック(18時から翌朝9時)は2640円と安い。運営側も借りて車を動かさないのはNGだと言い始めたので、一回、近くの銭湯に行くために車を出すようにしています。それでも総額4000円くらいで済むのでリーズナブルです」(37歳・滋賀県・製造)

https://news.nifty.com/article/magazine/12193-3708672/


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Source: バイク速報

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