酷暑が続く日本の夏。35度以上の猛暑日ともなると、エアコンがよく利くか利かないかが、クルマにとってもっとも重要な性能にすら思えてくる。
そのエアコン、クランクシャフトのプーリーからVベルトを介してコンプレッサーをまわす仕組みなので、どうしてもエアコンをオンにすると少々パワーを喰われることになる。馬力にすると5~10馬力のパワーロスだ。
64馬力の軽自動車なら、このロスは体感できるほど大きいし、かつてのテンロククラスのスポーツカー、AE86(130馬力 グロス)やロードスターのB6エンジン(125馬力)でも、エアコンを入れると加速が鈍るので、加速時はエアコンをオフにする、といった乗り方をしていたユーザーも珍しくなかった。
最近では、ハイブリッド車やEVを中心に、電動コンプレッサーを使ったエアコンも増えてきているが、エンジンのパワーでコンプレッサーを動かしている車種は、いまのクルマでも加速時はエアコンを切るべきなのだろうか?
結論をいうと、オートエアコンのクルマなら、加速カット制御が入っているクルマが多いので、手動でエアコンをオン/オフすることは不要。加速カット制御とは、加速時や登り坂など、エンジンへの負担が増えるシーンで、エアコンのコンプレッサーの作動を一時的に停止させる機能のこと。手動で切り替えを行わなくても、加速カット制御が自動的に同じことをやってくれるので、加速時や登坂時のパワーロス対策はクルマにお任せでOK。
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Source: バイク速報