京都の観光名所・伏見稲荷の近くでは、見かける人のほとんどが外国人観光客です。
突然、サイレンの音が鳴り響きます。消防隊が到着したのは、観光客でにぎわうエリアのど真ん中。集まったやじ馬は、外国人ばかりです。
中には、活動する消防隊員を真横から撮影する人もいます。幸い火の手は見えず、けが人はいなかったそうです。
他の観光地でも、日本人の姿をあまり見かけません。
滋賀からの観光客(60代)
「(清水寺は)すごい人で、外国人が立ち止まるので」
大阪からの観光客(30代)
「あんまり知られていないへんぴな京都は行こうかなと思うけど、観光地はもうしばらく避けようかなと思います」
先月、修学旅行で京都を訪れた都内の中学校は、来年からは別の場所へ変更することになりました。
西池袋中学校の担当者
「自由行動で予定していた行程の半分から3分の2程度しか回れませんでした」
インバウンド価格にひるむ
京都の観光業を巡っては、地元の人からこんな不満も。
京都市在住の人(60代)
「このホテルのレベルがこんなに高いんですかって思う。(都内に住む知人が)『それなら日帰りするわ』って」
京都の観光業は、大きな転換期を迎えています。
宿泊者数は去年、日本人が809万人に対し、外国人は821万人と初めて外国人が日本人を上回ったのです。
深刻化する日本人の京都離れを食い止めようと、京都商工会議所では大学や企業と連携し、位置情報を使って観光客の行動パターンや混雑状況の分析を始めました。
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Source: バイク速報