「暴走族メンバー以外の無免許運転禁止」ルールを破った１８歳男性に集団リンチ、傷害の容疑でメンバーの少年６人を逮捕

防水工の少年（17）に車を貸して無免許運転させたことを理由に男子大学生（18）を集団で暴行したとして、神奈川県警は14日、複数の暴走族に所属する川崎市の15～17歳の少年6人を傷害容疑で逮捕したと発表した。少年らの暴走族には「メンバー以外の無免許運転禁止」という独自のルールがあり、SNS（ネット交流サービス）に投稿された動画を視聴して腹を立てたという。

逮捕容疑は7月21日午後6時15～25分ごろ、川崎市多摩区の公園で、大学生に殴る蹴るなどの暴行を加え、鼻骨骨折などの重傷を負わせたとしている。「暴走族に入っていないのに無免許運転したからやった」などと話し、いずれも容疑を認めている。

県警によると、大学生が防水工の少年に乗用車を貸し、少年は動画をSNSに投稿した。逮捕された少年の一部は防水工の少年と中学時代から面識があった。少年らの暴走族は、オートバイの改造、コルク製のクッションを使った「コルク半ヘルメット」の着用についても、自分たち以外には認めていないという。

防水工の少年も7月18日に同様の理由で暴行されたといい、県警は今回逮捕した6人のうち1人を含む少年ら5人も傷害容疑で逮捕している。